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医学の豆知識

44.ロコモティブシンドローム (ロコモ、運動器症候群)  
2009年12月16日掲載

 日本は世界第1位の長寿国です。そのため、骨・関節・筋肉・神経など、体を支え、動かす役割をする体の部分(運動器と言います)を、長期間使い続けることになりました。運動器の具合が悪くなり(運動器の障害)、日常生活が不便になり誰かの手助けが必要(要介護)になりそうな状態をロコモティブシンドロームと言います(ロコモと略します)。運動器の障害には、運動器自体の病気(関節や背骨の変形、骨粗鬆症、リウマチなど)と、年をとることによる運動器の機能の低下(年齢的な体の衰え、運動不足、筋力・バランス能力の低下)があります。

  ロコモティブ(Locomotive)は、英語で「運動の」という意味です。「機関車」という意味もあります。年をとることにより起こるというマイナスのイメージを減らし、機関車の力強く前進するというプラスのイメージを考えて、この名前が付けられました。

  ロコモは、「メタボ」、「認知症」と並び、「健康寿命の短縮」「寝たきりや要介護状態」の3大要因です。健康寿命というのは、健康で日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことです。WHOによると、2004年、男性72.3歳、女性77.7歳、全体で75.0歳であり世界第1位です。介護の原因のうち、運動器の病気が2007年には21.5%を占めています。運動器の病気のうち、関節の変形や骨粗鬆症に限っても、患者さんは4700万人いると推定されています。

  さあ、みなさんも健康な生活が送るため、ロコチェックをしましょう。1つでも当てはまれば、ロコモが疑われます。当てはまる方は、1度整形外科専門医にご相談ください。

  1. 片足立ちで靴下がはけない。
  2. 家の中で、つまずいたり、滑ったりする。
  3. 階段を上るのに、手すりが必要である。
  4. 横断歩道を青信号で渡りきれない。
  5. 15分くらい続けて歩けない。
  6. 2kg程度の買い物(1リットルの牛乳パック2本程度)をして持ち帰るのが困難である。
  7. 家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である。

 ロコモの予防・治療(ロコトレ)には、開眼片足立ち訓練やスクワット、タオルギャザーなどがあります。個人に合わせて行いますので、整形外科専門医の指導のもとに行ってください。

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