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医学の豆知識

43.自然気胸 2009年8月17日掲載

 気胸とは胸膜が破れることにより、肺から空気が漏れ出して胸腔にたまり、肺が縮む状態です。自然気胸は肺尖部などにできたブラ(肺胞の一部がのう胞化したもの)やブレブ(胸膜直下にできたのう胞)が破れることで起き、他に先行する病気がなく痩せ型で肩幅が広く胸郭が薄い若い男性に多い病気で、他の病気や外傷でできた気胸とは区別されます。
 症状は突然の胸痛、呼吸困難、乾いた咳などです。
 胸部X線写真でほとんどの場合診断できますが、軽度の場合には胸部X線写真では分からずにCT検査で初めて診断できる場合もあります。
 治療は初めてで軽度の場合には安静のみで回復することが多いですが、再発しやすいと判断されれば初めての場合でも外科治療を行うことがあります。中等症以上の場合には胸腔に管を刺して留置し脱気をして肺を膨らませる治療が必要となります。脱気で良くならない場合や再発の場合にはのう胞を切除する手術が必要となることがあります。最近は負担の少ない胸腔鏡下手術が一般的になってきましたが、場合によっては開胸手術が必要なこともあります。その他手術ができない人には胸膜癒着術が行われることもあります。
 一般的には予後は良い病気ですが、緊張性気胸といって漏れ出した空気が対側の肺や心臓を圧迫することがありこのような場合には一刻を争って処置をしないと命に関わるようなこともありますので、突然の胸痛、呼吸困難などが見られたらなるべく早く医療機関を受診するようにしてください。

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