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医学の豆知識

41.逆流性食道炎 2009年5月29日掲載

 最近、食道の病気として非常に増えているのが逆流性食道炎です。逆流性食道炎とは、胃酸が食道に逆流するために、酸に弱い食道が炎症や潰瘍をおこす病気です。症状としては、胸焼けやゲップが一番多いのですが、最近では、のどの違和感で耳鼻科を受診し、耳鼻科のドクターから逆流性食道炎を疑われて紹介されるといったこともあります。また、夜、床についたあとに、胃液が上がってくる感じがしたり、胃液が気管に入ることによって咳が出たりする症状もあります。しつこい咳で悩んでいた方が、肺の病気ではなく、実は逆流性食道炎だったということもよくあります。
 同様に、胸痛で発症することもあり、狭心症の発作と区別が難しいこともあります。また、それ以外にも、胃のもたれ感や、腹部の張った感じ、食べ物のつかえ感など、症状としては、さまざまです。
 このように、いろいろな症状を呈する病気のため、逆に、なかなか逆流性食道炎と診断されず、適切な治療をうけられずにいる方も多い疾患です。
 逆流性食道炎は、食道と胃の間にある噴門という筋肉がゆるむために起こります。ゆるむ原因としては、生まれつきの場合と、加齢によるものとの2種類があります。からだを横にすると胃酸が食道に逆流しやすくなるため、寝たあとに症状がでる方もいます。
 逆流性食道炎は、胃内視鏡検査によって診断でき、食道炎の程度もわかります。最近、プロトンポンプインヒビターという薬がこの病気に長期に使用できるようになりましたので、上手に薬を使えば症状を改善することができるようになりました。また、脂っこい食事を控える、食後すぐに体を横にしないなどの対応でも、症状をコントロールすることが可能です。
 疑わしい症状のある方は、消化器科、胃腸科で診察を受ける様にしてください。

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