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医学の豆知識

39.緑内障 2008年12月26日掲載

緑内障は我が国における失明原因の上位を占めており、常に大きな問題として取り上げられています。以前の調査では、40歳以上の緑内障患者は推定3.56%とされておりましたが、最近行われた大規模な調査では、約5%の人が緑内障に罹患していることが分かりました。しかも緑内障であるにもかかわらず、これに気付かずに過ごしている人が大勢いることも判明しました。
最近の緑内障の診断と診療の進歩は目覚ましく、以前のように失明の危険は少なくなりましたが、現代医学を駆使しても失明から救えない極めて難治性の緑内障が存在することも事実です。一般に、早期発見、早期治療によって失明という危険性を少しでも減らすことができる病気となりました。

緑内障とは、視神経乳頭の異常と特徴的な視野の変化の両方あるいはどちらかがあり、眼圧を十分に下げることで視神経障害の改善あるいは進行を防止できる可能性のある病気と定義されています。古くから、眼圧が上昇することで視神経が障害される病気として理解されてきました。しかし、眼圧は正常の範囲にありながら、同様の視神経障害がおこるタイプの緑内障(正常眼圧緑内障)が存在します。

緑内障の症状は見える範囲(視野)が狭くなる症状が最も一般的ですが、初期には視野障害があっても全く自覚しないことがほとんどです。多くの場合、病気や進行は緩やかなので、かなり進行するまで症状に気付かないこともあります。視野障害が進行した場合は、視力が低下したり、場合によっては失明することさえあります。急激に眼圧が上昇した場合は、眼痛・充血・目のかすみのほか、頭痛や吐き気を自覚することもあります。

緑内障は、眼圧を下げることができれば、その進行を防止したり遅らせることができる可能性のある病気です。正常眼圧緑内障でさえも、眼圧をさらに下げることで病気の進行を遅らせることができる可能性があります。ただし、ひとたび障害されてしまった視神経は、残念ながら回復することはありません。また、どんなに手を尽くしても進行を止められない緑内障もあります。しかし、早期に緑内障を発見できれば、言い換えれば、まだ視神経の障害が軽いうちに手を打つことができれば、失明に至る可能性はぐっと少なくなります。治療方法としては、薬物療法・レーザー治療・手術がありますが、すべての緑内障に対して同じ治療効果があるのではなく、緑内障のタイプやそれぞれの人に適した治療方針を決定していくことがとても重要です。

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