医学の豆知識
33.脳梗塞後のリハビリテーション 2008年3月28日掲載
脳梗塞は、心臓から脳へ供給される血液が遮断され、脳細胞が活動を停止することによって生じます。
脳梗塞の治療の原則は、点滴や外科的治療によって詰まった血液を再び流してあげることにありますが、これらの治療とともに脳の機能を回復させる治療としてリハビリテーション療法があります。薬剤投与や外科的な手術を行っても、一度死んでしまった脳細胞は生き返りません。また新しい細胞が出来たとしても、脳細胞は他の細胞と連絡を取れずにうまく働けないといった状況になります。
そこで機能を失った脳細胞とそれに続く脊髄、末梢神経、筋肉を動かしてあげることによって、出来るだけ元の状態に戻してあげるのがリハビリテーション療法です。 リハビリテーションには急性期、回復期、維持期と大きく3段階に分けられます。 脳梗塞を発症してから早い段階(発症後12〜24時間)で開始するのが、急性期リハビリテーションで、これは脳梗塞を起こした部分に出血や浮腫(水が貯まって膨れる状態)が起こりやすい時期に開始するために、点滴などの治療薬を投与しつつ全身の状態を十分観察しながら行います。筋力の回復を目的に出来るだけ早くから行うと効果が上がるとされています。
状態が安定してからは、日常の生活動作を改善させるために集中して行うのが回復期リハビリテーションです。これには理学療法士、作業療法士、言語療法士などがチームを組んで運動機能、認知機能、排尿コントロール、嚥下機能などの訓練を行い自宅への復帰を目指します。
急性期、回復期ともに専門の施設で行われますが、帰宅した後に行われるのが維持期リハビリテーションです。これは回復した機能を落とさないように行うもので、主に訪問あるいは通院によって定期的に行います。医療と介護の連携によって行っていきます。機能の障害が改善しない限りリハビリテーションも継続されるのが望ましいとされています。
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