医学の豆知識
31.斜視 2008年3月19日掲載
斜視とは
物を見ようとする時に、片目は正面を向いているのに、もう片方の目は目標と違う方向を向く状態を斜視といいます。
幼少児では斜視の目の視力は発達せずに弱視になる事もありますし、大人でも片方だけ極端に視力が悪いとその目が使われないために斜視になる事もあります。(大抵の場合、その目は外側を向きます。)
幼少児では斜視の状態が続くと、両目で物を見て遠近感や立体感をつかむ両眼視機能の発達が障害される事もあります。
偽斜視
赤ちゃんは鼻の根元が低くて広いために、白目の内側が見えにくかったりしてあたかも内斜視のように見える事があり、これを偽斜視といいます。成長に伴い顔立ちがはっきりしてくると目立たなくなりますし、目の機能にはなんの影響もありません。
内斜視
黒目が内側に寄っているものが内斜視です。生まれつきのものと、遠視が強いために、物をよく見ようとして、目が内側に寄ってしまう「調節性内斜視」があります。遠視の場合は眼鏡で矯正することで、斜視でなくなる場合があります。一方、遠視がない場合、または眼鏡をかけても位置が真っすぐにならない場合は、手術で治します。
外斜視
黒目が外側に向いている状態が外斜視です。いつもは目の位置は真っすぐなのに、遠くを見るときや、ぼんやりしているとき、寝起きなどに片目が外側にずれる場合が多く、これを間歇性外斜視といいます。ふだんは目の位置が問題ないので、視力や両眼視機能は正常に発達することが多く、急いで手術の必要はありません。
特に目立つようなら、小学校入学前に手術をします。このほか、外斜視で手術が必要なのは、いつも位置がずれている場合です。
上下斜視
片目は正面を向いているのに、もう片方の目は黒目が上か下にずれているのが上下斜視で、常にズレがある場合は、早めに手術をして治します。
さいごに
家族の方はお子さんの一番よき観察者です。また、お子さんは見えない世界にすぐ順応できてしまうこともあり、見えないという症状を自分から訴えることはあまりありません。神経質になりすぎる必要はありませんが、少しでもおかしいと思ったら、眼科医に相談しましょう。
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