28.麻疹 2007年7月6日掲載
麻疹ウイルスで起こる「麻疹(はしか)」は、伝染力が強く重症化しやすいため、怖い病気のひとつです。高い熱や咳が1週間ほど続き、入院することが多いだけでなく、肺炎や脳炎などの生命に関わる合併症を起こすこともあります。医療体制の整った先進国でも1000人に1人の割合で死亡すると言われています。
病気のなりはじめは、熱や咳・鼻水などの一見風邪のような症状ですが、3、4日経つと赤いブツブツが出てきます。さらに数日高い熱が続き、ブツブツは黒っぽくなっていきます。通常は発症後1週間くらいで回復期に入ります。 熱が下がってからも、感染力が持続することが知られています。学校保健法では、「解熱した後も3日経過するまで」と出席停止の基準が定められています。
〔治療〕
残念ながら、「はしか」の特効薬はありません。ワクチンによる予防が大切になります。治療は解熱剤や咳止めなどの対症療法が中心になります。症状の変化に気を配り、脱水にならないように水分補給を行います。全身状態が悪いときには入院することもあります。
〔予防接種〕
唯一の予防方法はワクチン接種です。年齢が小さいほど重症になりやすいので、大切なお子さんを守るためにも、1歳になったらできるだけ早く接種しましょう。ワクチンによる副反応は激減しており、また鶏卵成分は含まれていませんので、卵アレルギーの方でも通常の方法で接種できます。かかりつけ医とご相談なさってください。諸外国ではワクチンの二回接種を取り入れて、「はしか」撲滅に成功しています。日本でも最近になって、MRワクチンという麻疹・風疹混合ワクチンの二回接種が導入され、その効果が期待されています。