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医学の豆知識

26.C型肝炎 2006年5月16日掲載

C型肝炎は1989年に原因ウイルスが発見された比較的歴史の浅い疾患ですが、それまでは非A非B型肝炎、輸血後肝炎などと言われ長い間原因不明の肝炎でした。

現在C型肝炎は全世界で約2億人が罹患しており、日本での患者数は約200万人と推定され比較的高齢者に多い傾向にあります。この疾患は血液を介して感染し、日本では輸血による感染が約50%、その他では過去の医療行為によるもの、血液製剤によるもの、入れ墨行為や麻薬中毒患者間での感染などがあります。性行為による感染や母子感染は日本では少なく、経口感染の心配はありません。現在では輸血時のC型肝炎ウイルスチェック、医療機関における感染予防の徹底により、新規患者の発生は激減しております。

このC型肝炎の特徴は、A型・、B型肝炎に比し急性肝炎からの慢性化率(治癒後もウイルスが体内に残り感染が持続すること)が70〜80%と非常に高く、慢性肝炎の状態が20〜30年持続した後に肝硬変へと進行、その後10年前後で肝癌が発症してしまうことであります。

治療法として原因療法と対症療法に分けられ、原因療法として体内からのウイルス排除を目的としたインターフェロン治療が、対症療法として肝炎の沈静化を目的としたウルソデオキシコール酸の内服、グリチルリチン配合剤の注射や、最近では肝の繊維化進行抑制目的で瀉血を行う場合もあります。これらの治療法の中で、肝硬変・肝癌への道を断ち切る現時点での唯一の治療法は、インターフェロンによる体内からの直接的ウイルス排除です。一般的にはC型肝炎ウイルスタイプの中でも、グループ2(2a、2b型)に効果が高く、グループ1(1a、1b型)特に本邦でいちばん多く認められる1b型は治療効果が現れにくいとされ、さらに血液内にウイルス量が多い場合は特にその傾向にあります。ところが以前はC型肝炎全体で20〜30%程度であった治療効果も、現在ペグインターフェロンとリバビリンとの併用療法により、1b型で高ウイルス量症例でも50〜60%に著効が認められるようになってきました。ただしインターフェロン治療は、年齢的制約や副作用に注意が必要です。

C型肝炎は慢性疾患であり、インターフェロン療法、その他の対症療法にしろ根気よく治療を継続していくことが大事であります。現在C型肝炎にかかっている方、あるいは過去に輸血等を施行され感染している可能性のある方は、まず消化器科専門医に相談して必要な検査を行い、最適な治療法を選択してもらうようにしましょう。

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