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医学の豆知識

25.みずぼうそう 2006年3月14日掲載

水痘(みずぼうそう)は水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こる伝染力の強い急性感染症です。主として小児期に罹患し、紅斑、丘疹、水疱、痂皮(かさぶた)と急速に変化する発疹を主症状とします。

(症状)

潜伏期間は14日〜21日(平均15日)、好発年齢は3歳〜6歳ぐらいです。この年齢はちょうど子供達の集団生活が始まる頃の為、保育園あるいは幼稚園等で発生すると大流行につながる事があります。

前駆症状は特になく、顔、身体にできる虫刺され様の発疹からはじまります。症状は急速に進行し、直径2〜3ミリの小丘疹が全身に拡がり、1日ほどで水疱となり、その後2〜3日で徐々に痂皮を形成し、1週間ですべて痂皮化して治癒となります。このように、水痘の発疹は急速な経過をたどるので、丘疹、水疱、痂皮という異なる形の発疹が共存するのが特徴です。その後数ヶ月〜数年にわたって色素脱失が残ることがあります。

発疹の部位を強く掻きつぶすと、掻き傷が二次感染をおこし、皮膚にえぐれたような跡が残る事があるので、爪を切り、できるだけ皮膚の安静が保たれるようにすることが大事です。

(合併症)

水痘は元来自然治癒傾向が強い病気ですが、なかには重症化することもあります。特に他の病気で免疫力が落ちている状態の子供は注意が必要です。水痘の合併症としては、細菌性二次感染、脳炎、髄膜炎、小脳失調症、肺炎など多数あるので、軽く考えずにかかりつけの医師を受診してください。

(治療)

水痘の治療は、合併症がなければ対症療法が主となります。水疱に対して石炭酸亜鉛華リニメント(カチリ)や止痒剤を使用します。掻き傷に対して細菌の二次感染防止の為、抗生剤の軟膏や内服薬を使用することもあります。また、最近では水痘の原因ウイルスに対し直接効果のあるアシクロビル(商品名ゾビラックス)が使用される事が多くなっています。

(予防)

水痘は発疹出現の1〜4日前から発疹出現後5〜6日の間が感染期間と言われています。すべての発疹が痂皮化するまで登園、登校は禁止です。(学校保健法)

水痘の予防接種は任意ですが、これを接種することで80〜90%感染を防ぐ事が出来ると言われています。ただ水痘予防接種はその他の予防接種に比べてやや免疫獲得の効果が弱く、50〜60%程度しか効果がないという人もいます。しかし、水痘予防接種は、その副反応が少なく、接種しておけばたとえ発症しても症状を軽くすることができるので、接種することをお勧めします。また、水痘に罹っている人と接触した場合、接触から72時間以内に水痘予防接種を行えば、多くは予防され発症した場合も軽症になることも知られています。

もう一つの発症予防の方法として、先に述べた抗ウイルス薬のアヒクロビルを内服する方法もあります。ただ内服するタイミングがむずかしく、効果も100%ではありません。詳しくは、かかりつけの医師に相談されるのがいいと思います。

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