社団法人富士市医師会ここからメニューです。
ホーム > 医学の豆知識 > うつ病

医学の豆知識

23.うつ病 2005年9月7日掲載

ここでは「うつ病」を簡単に説明しますので、より詳しくお知りになりたい方は図書館で調べたり、現在治療中の方は担当医に聴いたりして下さい。

Q1 「うつ病」ってどこが不調になるのですか?
A 脳神経の働き(特に気力、感情)が一時的に低下する病気です。

Q2 どんな症状が出るのですか?
A 頑張りがきかなくなり、興味関心が薄れ、何もかも無意味に思えるようになります。また、気持ち(根性、気合)の面だけでなく、思考や記憶(知力)も鈍くなります。体力面では疲れ易く、眠りが浅く、食欲が低下します。つまり、人としての基本的な能力:気力、知力、体力がどれも自分らしく十分には発揮できず、自信喪失から絶望感が起き易くなります。重症化すると自殺願望が出て不幸な結果になることもあり、早期発見・治療が必要です。

Q3 早期発見(初期症状)のポイントは何ですか?
A 体力の低下、つまり身体症状です。頭が重い、肩が張る、喉や耳が詰まる、胸苦しい、動悸や冷や汗、手足がシビレる、メマイ(体が揺れる感じ)などの症状がでます。背景に、長期・過度の神経疲れ(過労、心労)が続く生活(仕事)があります。この段階で殆どの患者さんが内科を受診しますが、内科的にはさしたる異常はみつかりません。また、気を他に向けたり、ふとしたことで症状がなくなったりと、ナミがあるのが特徴です。そして通院が中断し、その結果病気が進行してしまうことが少なくないのです。

Q4 どうすれば治りますか?
A 極く初期であれば、家事や仕事を離れゆっくりすることで治ることもありますが、たいていその時期は過ぎています。不眠や疲労感などが強まり、普通にやれた事が億劫になっている状態が殆どで、薬物治療が必要です。薬は、早期ほど、量や副作用が少なくてすみ、比較的短期間で治る方が多いです。しかし、重症化(自分の身辺的な事ができない、希死念慮をもつ)すると入院も必要です。

Q5 うつ病は治りますか?
A 治ります。症状がとれて、元通りの生活に戻ることが出来ます。但し、治療期間については個人差がありますので担当医の判断を尊重して下さい。

Q6 再発しませんか?
A 再発することがあります。しかし、最近は安全性の高い薬が開発されたり、ゆっくりとした生活習慣(スローライフ)に変えたり、ほどよい考え方(認知療法)をするようにして、ストレスを抱え込まない対処術を身につければ、相当の率で再発は予防されます。それには十分な休養と治療に心がけ、うつ病をゆとりある人生の転機にして下さい。うつ病になって良かった、という患者さんもいますので。

医学の豆知識 一覧に戻る