22.過換気症候群 2005年8月4日掲載
激しい過呼吸により、様々な身体の症状が出現する病気で、しかもストレスや興奮といった心理的な事以外に原因が見あたらない状態を過換気症候群と呼んでいます。 あまり聞き慣れない病名だと思いますが、ここでの「換気」は呼吸の意味で、泣きじゃくる様な精神状態の時には浅く早い呼吸が続きます。
人間の体はもともと弱アルカリ性ですが、激しい過呼吸を続けると血液のアルカリ性がさらに増します(この状態を 呼吸性アルカローシスといいます)。その結果、呼吸困難、胸部絞扼感、空気飢餓感、口周囲や四肢先端部のしびれ感、めまい、失神、ふるえ、頭痛、上腹部痛、動悸、手足のこむら返り(つり)などの多彩な症状が出現します。
気管支喘息、肺梗塞などの肺疾患、心筋梗塞、狭心症、不整脈などの心疾患の可能性を除外してから診断することが重要です。また若年の女性に多いことは参考になります。
治療は、まず患者さんの不安を取り除くことが大切です。紙袋(ビニール袋は不可)で鼻と口を覆い、その中でゆっくりと呼吸することでほとんどの患者さんが回復します。以上で改善しない場合は鎮静剤を使用することもあります。