21.前立腺癌 2005年7月26日掲載
前立腺は膀胱の出口に尿道を取り巻くように発達したクルミ大の臓器で、その働きは精子の運動率を高める分泌液を出す大切な部分です。50歳を過ぎこれが大きくなると排尿異常の症状が出ます。
近年、前立腺癌は悪性新生物(癌)の中でも最も増加傾向が認められ、その発生率(罹患率)は10万人に約20人であると言われています。
前立腺癌は、男性ホルモンの刺激で悪化するホルモン依存性癌でゆっくり発育します。
1. 症状
早期の前立腺癌は症状がほとんどありませんが、進行した前立腺癌と前立腺肥大症は同じ症状がでます。
前立腺癌は進行するとリンパ節や骨(骨盤骨・椎体・肋骨など)への転移のため歩行障害や腰痛が出現し、内科や整形外科で発見されることがあります。
2. 診断
PSAが高いのが全て癌ではありません。前立腺肥大症、前立腺炎、前立腺マッサージ後、射精直後などでPSAが上昇することがあります。
前立腺癌であるかどうか診断するためには、前立腺の一部を採取する前立腺生検が必要です。
3. 治療
採取された組織に癌があった時は、その細胞の悪性度、進行度、年齢、全身状態などを総合的に判断し、最良の治療法を決定します。
4. まとめ
採血という方法でPSAを測定することにより、前立腺癌の早期発見が可能になって来ました。富士市では50歳以上の基本健診でPSA測定(希望者のみ)が可能になっています。高齢化社会を快適に過ごすための健康管理の一つとして、PSAの測定をお勧めいたします。