20.乳がん 2005年7月4日掲載
乳がんは女性のがんの中で約16%の割合を占めていて、年々増加傾向にあります。今後乳がんはさらに増加することが予想され10年後には現在の約1.5倍になると推計されています。さらに乳がんの死亡数をみてみると女性のがんの中で第一位となっています。
乳がんと聞くと治らない病気と考える方が多いと思われますが、乳がんは他のがんに比べて手術や抗がん剤治療やホルモン療法などがよく効き比較的治り易いがんです。しかし乳がんになった方の約1/3は亡くなられますので、侮ることは出来ません。ただし、早期に発見し適切な治療をすることによって約90%は治すことができます。ですから乳腺に何らかの症状があると自分で気がついたときには、色々と一人で悩んだり友人に相談するのではなく専門医を受診するのが最良と思われます。実際乳腺にしこりを触れて受診される方の約80%は良性の腫瘍であり、治療の要らない場合がほとんどです。また症状がない場合でも定期的に検診をすることをお奨めします。早期発見により完治が可能となります。乳腺のしこりは痛みを伴わなければがんではない、と思われている方がいらっしゃるかも知れませんが、乳がんが痛みを伴うのはかなり進行してからです。
昨年度まで乳がんの検診は、一次検診として視診や触診などを中心に行い、一次検診で異常があった場合に二次検診としてマンモグラフィーや超音波などを行っていました。しかし今年度から診断の精度を上げるため一次検診にマンモグラフィーが導入され、より高い精度の検診を受けられるようになりました。
20歳以上の方でしたらどなたでも受けられますので、進んで検診をうけられることをお奨めいたします。
最後に、多くの方は乳がんの専門医というと産婦人科と考えられると思います。しかしながら、産婦人科のなかで乳がんを専門とする医師はきわめて少数です。乳がんの専門医の大多数は外科(乳腺外科という専門分野がある)です。ですから実際に乳腺に何らかの症状があると気がついたときには、まず外科を受診してください。