1.インフルエンザに備えて 2001年12月25日掲載
毎年冬になるとかぜの患者が増えます。かぜには 180種類をこえる原因が考えられていますが、ウィルスによるものが圧倒的に多く、インフルエンザウィルスによる流行性急性呼吸器感染症を、インフルエンザ(流感)と呼んでいます。流感のもとになるウィルスには、A 、B 、C の3 型があり、A型によるものが最も症状がはげしくて、大流行を起します。B型はA 型より軽く流行範囲もせまいことが知られ、C型はあまりみられません。
ウィルスはのどの粘膜で増えて、咳やくしゃみとともに空気中にまきちらされますが、他の人に感染させる力はほぼ 1 週間で消えてしまいます。ウィルスを吸い込むと、早くて一日大抵は二日程で急に頭痛、三日あまりつづく高熱、筋肉痛などの強い全身症状が出ます。順調な経過ならば1〜2 週間で治ります最も厄介な合併症は細気管支炎や肺炎です。まれに脳症を起こし死亡することもあります。
インフルエンザの治療は、その症状を和らげるものが主です。細菌の二次感染を予防するために抗生物質が用いられます。また、最近になってインフルエンザウィルスに効く薬が開発され、治療に使われるようになりました。
予防として、流行中は人ごみを避け、帰宅したらうがいをするなどの注意が大切です。幼稚園、学校など集団生活をする場ではでは流感にかかりやすいし、ひろがりやすいので、そういう集団生活をしている多くの人々が予防接種を受ければ、一層流行を抑える効果があがるといえます。予防接種の回数は 13才未満が2回、13才〜65才未満は1〜2 回、65才以上は1回です。接種後およそ3週間たつと有効な免疫が得られ、3 ヵ月ぐらいつづきます。インフルエンザウィルスは毎年変異しますので、予防接種も毎年受ける必要があります。